琥珀の栞

悠久のロマンと

ファンタジィを秘めた

魅惑の琥珀

北欧バイキングの秘宝と伝えられる琥珀は、数千万年昔の気が遠くなるような時間を超えて来た松柏類の樹脂の化石です。

古くから幸福と繁栄の象徴として、飾石、お守り、薬、お香として愛用されました。透明度が高く、琥珀の中に虫、木の葉、花などが封じ込まれたものは特に珍重されます。琥珀の色彩とその表情は千差万別ですから一つとして同じものはこの世に存在しません。

北欧バルト海琥珀に特有の神秘的に輝く円盤状の気泡をグリッターと呼び、本物の天然琥珀の証拠にもなります。なかでも希少価値のあるドミニカの青色琥珀（ブルーアンバー）は太陽光線にかざしますと、目も覚めるような青色に輝きますので、宝石として取扱われています。メキシコの赤色琥珀（レッド・アンバー）も産出量は少なく、天然の琥珀のみが持つ深紅の輝きと深緑の色調が織りなす微妙な色彩も同様、宝石扱いされています。

琥珀は、我々の身体と同じ有機物質ですから、濃い塩水に浮きます。天然の宝飾品としては最も軽いものの一つ言えますので、余り重さを感じさせないことも優れた特徴ではないかと思われます。

花・葉・虫入り琥珀は太古の生命を現世に伝えるタイム・カプセルです。昨今のバイオ・テクノロジーでお馴染みの様に、遺伝子のルーツの学術研究には欠かせない貴重なものとなって参りました。映画｢ジュラシックパーク｣も夢物語ではないのかも知れません。

古来、琥珀には、太陽の精が宿るとされ、邪悪なエネルギーを排除し、自然治癒力を高め、そして永遠の幸せを呼び寄せるパワーがあると言われて来ました。北欧では１０年目を琥珀婚としています。２０年、３０年と時代を経るに従い、色彩に得も言われぬ年代の深みが現われて来ます。

本物志向のあなたに、何時もお守りとしてお傍に、そして御家族の末代までの家宝として伝えて下さい。